自分の事業に対する想いを言葉で熱く語られる経営者の方がいらっしゃいます。
私はこのような経営者が個人的に好きなのですが、そのような方の中で、残念ながら具体的な数値とともに説明することが苦手、という方もかなりいらっしゃるようです。
なぜ事業計画が必要なのでしょうか?
ご自分の事業の見通しについて説明する場合には、過去の業績、外部環境の趨勢、部門別・商品別採算推移、新規事業の受注見込、等について、具体的な数値や可能性を示しながら説明することが必要です。
オーナー経営者の場合には、このような説明が必要なのは、取引銀行に対して、というケースが多いと思われます(株主総会や、取引先に説明が必要なケースもあるかもしれませんが)。
具体的な数値を示さずに、言葉で銀行担当者にいくら語っても、彼らはそれを上司や本部に伝える際、具体的な数値計画にまとめなければなりません。
有望な事業であっても、忙しい銀行員に考えてもらって計画にするのは大変ですし、想いが100%反映されるということは稀だと思います。
それよりも、自分で事業計画として具体的な数字にして、その根拠を言葉で説明することにより、経営者の想いは何倍、いや何百倍にもなって伝わります。
業績・予算管理の重要性
重要な経営の舵取りのためには、具体的な数値に基づいて意思決定を行うことが非常に重要です。
期中の業績推移を見て、何らかの異常値が出ている場合には、急遽方向性を変更する必要も出て来るかもしれません。
あるいは、新規の事業を強化するという場合にも、その投資効果を把握した上で決定することが、その後のフォローを行う上でも大切なことです。
経営者の勘というものは、とても重要だと思います。
しかし、事業の全てに経営者の眼が届いているうちは良いのですが、事業規模が拡大したり、事業範囲が拡がっていくうちに、どこかでその限界が来ます。
事業の現状についてしっかりと把握した上で、月次で計画を作っておけば、毎月の試算表をチェックすることにより、前提とのズレ、計画値との乖離に早く気付くことが出来、そのための対策も早期に打つことが可能です。
すなわち、しっかりと作られた計画は、経営を行うための羅針盤となり、業績向上につながります。また、なぜその対策が必要なのか、社員や取引銀行への説明もしやすくなります。
経営の現状把握と計画策定について
自分でそんな計画を作ったことがないし、とても出来るとは思えない、とお考えの経営者の方、当事務所がお手伝い致します。
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