資金調達・銀行との交渉にお悩みの方へ
安定した資金繰りは企業存続のための必要条件です。経営者が毎月の資金調達に忙殺されていては、企業の持続的発展は望めません。したがって、外部借入が全く無ければ別ですが、そうでなければ好むと好まざるとにかかわらず、借入金融機関との付合い方は、経営にとっての重要課題なのです。
一方で、ここ数年間、銀行との関係が変わってきたという声もよく聞きます。従来要求されなかった資料もいろいろと求められ、戸惑っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
銀行との付合い方
付合い方、といってもなにも特殊なことはありません。あくまでビジネス上の関係であり、常識の範囲で判断すれば良い話です。
ただ、従来は銀行からいつでも借りられると思っていたのに(借りてくださいといつも言われていた、等)、業績が変動したとたんに手のひらを返したように冷たくなったというようなことも耳にします。
中には理不尽と思われるケースもありますが、企業側の勘違いによるもの、双方のコミュニケーションがうまくいっていなかったことによるもの、もかなりあります。
銀行も基本的には貸出を増やしたいのです。どうすれば優良貸金を増やせるか、いつも頭を悩ませています。しかし、財務状態の良い大手優良企業はあまり銀行借入に頼らないので、貸したい銀行同士で熾烈な争いが生じます。
一方、中堅・中小企業に対してはどうかといえば、これもきちんと返済してもらえる見込がある限りは(例えば、保証協会の100%保証付きでまとまった金額であれば)なるべく貸したいと考えています。中小企業への貸出増強を旗印にしている金融庁の眼もありますが、何より銀行は貸金利息が増えなければ存続出来ない訳ですから、これは当然です。
信用格付、債務者区分とは?
銀行があなたの会社をどのように見ているか、ご存知でしょうか。
特に心当たりがないのに銀行側の対応が最近変わった、という場合、信用格付や債務者区分が悪化した可能性があります。
銀行の基本的な考え方(債務者格付とは?)はこちら
これからの銀行との付合い方
ひと昔前は、銀行になるべく情報を出さずに借入をすることが経理担当の力量のように思われていたこともありました。しかし、現在そしてこれからの時代の銀行との付合い方は、これとは全く異なります。
「銀行の基本的な考え方」で触れたように、これからは自社の強み、今後の見通し、経営戦略などを積極的にアピールし、銀行担当者を良き理解者、ビジネスパートナーにしていくことが求められてきます。
そのためには、具体的な数値を示して説明する必要があります。当事務所では、そうした銀行への見せ方、数字の作り方についてお手伝い致します。
資料作成のためには、データを収集・整理した上で、いかに銀行員目線で相手に分かりやすくまとめるか、が重要なポイントです。
データが揃わなければ、それなりの見せ方もあります。
金融機関のご紹介、説明のためのご同行
ご依頼があれば、金融機関のご紹介、説明のための同行もさせて頂きます。
資金調達のためには、経営者が自ら説明することが重要ですが、必要があれば金融機関に同行し、説明のお手伝いを致します。